日本医師会の横倉義武会長は27日の会見で、政府が強化する方針を示している病気・介護予防について、社会保障費とは別財源を確保するよう要望していく考えを明らかにした。
会見で横倉会長は、3月20日の未来投資会議で安倍晋三首相が今年を「全世代型社会保障元年」と位置づけ、今夏に取りまとめる成長戦略実行計画に向けて、病気・介護予防に関する保険者のインセンティブ強化策の検討を関係閣僚に指示したことを紹介。その上で、「健康長寿社会の実現には、予防健康づくりに力点を置いた医療の力が大きな役割を果たす」と述べ、病気・介護予防における医師や医師会の役割の大きさを強調した。
さらに、2020年度予算編成に向けた議論が今後始まることに触れ、「日本医師会は国民の健康寿命の延伸に向けて、しっかりと財源が確保されるよう要望していく」と主張。病気・介護予防の財源については「社会保障費とは別財源を確保してほしい」と求めた。