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【他科への手紙】消化器科→内科、外科一般

No.4785 (2016年01月09日発行) P.45

西村英夫 (国立病院機構旭川医療センター院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-31

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  • 日頃、患者さんの件では大変お世話になっています。最近、B型肝炎の訴訟もあり、また、C型肝炎について聞かれることも多いかと思います。

    入院時の一般検査では、HBs抗原・抗体、HCV抗体をチェックすることが多いと思います。ただ、当院で2年前に行った医師へのアンケートでもそうでしたが、患者さんに肝炎ウイルス検査の結果を(特に陰性の場合は)お話ししないことが多いようです。ウイルス肝炎の治療の進歩はここ数年著しいものがあり、ぜひ知って頂きたく、お手紙いたしました。

    私が医学部を出た頃、B型肝炎については抗体系もある程度解明されていましたが、C型については非A・非Bと呼ばれている時代で、インターフェロン(IFN)などによる治療の可能性も言われていたものの、なんの話? でした。その後、IFN療法が導入され、現在では経口剤でC型肝炎が治るようになりました。国の医療費負担は大変ですが、患者さんにとっては誠に喜ばしいことです。

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