厚生労働省は、審査支払機関における審査の判断基準の統一化を推進するための連絡会議を設置する。12日に開かれた社会保障審議会医療保険部会に報告した。
構成員は厚生労働省保険局の医療課長、保険課長、国民健康保険課長のほか、支払基金4人、国保中央会4人。必要に応じて学識経験者にも参加を要請する。座長は医療課長が務める。今年8月以降に第1回会合を開催し、年2回程度の頻度で開催する予定。
会議では、現在、支払基金と国保連合会で審査基準の統一化に向けた取組が行われていることを踏まえ、それぞれにおいて統一化が図られた事例等のうち、審査の運用の際に全国統一的な判断基準が必要と思われるものについて検討し、統一的な判断基準を提供する。
検討にあたっては、具体的な事例を医学的見地から詳細に検討する必要があるため、連絡会議の下に作業部会を設置。厚労省、支払基金、国保中央会から構成員候補を事前に登録してもらい、議題(診療科目)に応じて、その都度、適切な構成員の下で開催するとしている。