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グループ診療─働き方改革のひとつの方法[プライマリ・ケアの理論と実践(25)]

No.4972 (2019年08月10日発行) P.8

雨森正記 (弓削メディカルクリニック・滋賀県家庭医療学センター理事長)

登録日: 2019-08-08

最終更新日: 2019-08-07

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SUMMARY
グループ診療は,孤立しにくさや診療の質の向上だけでなく,最近では「ワークライフバランス」「働き方改革」の必要性が高まる中で注目されている。今後はグループ診療が広がってくるものと考えられる。

KEYWORD
ワークライフバランス
仕事の量と個人の生活の量とのバランスのこと。これまで家庭を顧みず仕事を優先にしてきた生活から,家庭生活でも充実した時間を送れるように調和を取ることが必要とされるようになってきている。

雨森正記(弓削メディカルクリニック・滋賀県家庭医療学センター理事長)

PROFILE
自治医科大学を卒業し,卒後5年目に滋賀県竜王町に赴任し今年で31年目。日本プライマリ・ケア連合学会認定医,指導医,全国理事,近畿ブロック長,滋賀県支部長。日本内科学会総合内科専門医

POLICY・座右の銘
元気が何より

1 グループ診療とは

医療の現場において,医師の過重労働や地域偏在が最近問題視されている。ワークライフバランスを考慮した働き方改革の必要性が高まる中,その解決法として,「グループ診療」が注目されてきている1)

グループ診療というと,わが国では異なる専門の医師で形成する医療モールや医療ビルを含める場合があるが,欧米ではsolo practiceに対するgroup practiceという意味である2)。本来のグループ診療とは「1つの診療所に複数の医師が勤務して診療を行う」というものであり,本稿では,その定義に従っているものをグループ診療として取り上げる。

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