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【読者アンケート結果発表!】4月のテーマ:新型コロナ感染症とオンライン診療

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  • 【「大幅に規制緩和すべき」という方の主な意見】

    ●COVID-19だけでなく、今後も高病原性鳥インフルエンザの発生、地震や風水害の頻発で医療機関へのアクセスが悪くなる事態が生じることが予想される。マイナンバーと保険証等一体型のICカードを作り、それと抱き合わせでオンライン診療を広めていくほうがいい。(大阪・勤務医)

    ●関連の診療報酬点数の引上げが必要。(新潟・開業医)

    ●いかにも専用機器の導入が必要といった風潮があるが、本来は一般家庭に普及している電話機やスマートフォンでの対応でも十分なものであるべきと思う。(神奈川・勤務医)

    ●定期受診患者に対する無診療処方を許可すべき。(福島・勤務医)

    ●安定している再診患者のオンライン診療、在宅患者のオンライン診療など緩和すべき。初診のオンライン診療も場合によってはセルフケアでいいかどうかの判断に使えるはず。(大阪・勤務医)

    ●通常の外来と同じ扱いにすべき。(長崎・勤務医)

    ●感染症関連の受診、院内感染をさせたくない場合などオンライン診療の対象にすべき。インフルエンザは良い対象と考えられる。検査キットの市販が可能になれば、各自で検査し陽性だった場合にオンライン診療で診察・処方できるようになる。(福岡・開業医)

    ●処方箋の発行がFAXのみで可能になるといい。クラウド型の電子カルテが普及しつつある現状では医師の自宅からのオンライン診療も(技術的には)可能。万が一医師が自宅待機となってしまう状況でも診療継続可能となるのはいいと思う。(愛媛・勤務医)

    ●LINEのヘルスケアで登録医として全国の利用者の方々からのお悩みに答えているが、先月あたりから利用回数が急激に増えた。その多くの方が病院や診療所に行って感染するのを怖がっている。主治医やかかりつけ医はもちろん、保健所や相談センターの電話もつながりにくく、助けを求めて相談に来る。そういう方々を救うためにも、初診から利用できるのはもちろん、遠方の方々も自由にオンライン受診できるようにすべき。これからはオンライン診療をプライマリに持ってきてもいいのではないか。(熊本・開業医)

    【「規制緩和すべきでない」という方の主な意見】

    ●安定した慢性疾患の患者さんでも、何が起きるかわからない。そのときの対処が煩雑なせいで、対面で診なおすことがおろそかになり、事故につながることが心配。新型コロナのような感染症を門前払いするためには有効かもしれないが、しわ寄せを食らう側面もあると思う。(神奈川・勤務医)

    ●オンライン診療を進めるには、機材導入費用および維持費の全額助成や、異常に低く抑えられているオンラインでの再診料を外来時のものより高く設定することが必要。(東京・開業医)

    ●「外来診療は絶対対面でなければいけない!」などとオンライン診療を全面的に否定はしないが、オンラインでは十分な身体所見が取れないことは確かで、診断が不正確になるリスクがある。今回のように新型コロナウイルス感染症拡大に便乗して、規制改革推進会議に屈し、どさくさ紛れに規制緩和するのでは情けない。火事場泥棒か? 「どの疾患で、どのようにオンライン診療をすれば治療成績が対面診療と変わらないのか」「どのようなメリット・デメリットがあるのか」などのエビデンスをしっかりつくってからオンライン初診の解禁をすべき。ICT機器を使う場合のセキュリティやリテラシーも問題。医療資源の乏しいへき地・離島は別。英国の家庭医は話を聞くだけで患者さんをあまり触らないと聞いたことがあるが、そのような診療であればオンライン診療に置き換えることは可能かもしれない。(兵庫・開業医)

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