加藤勝信厚生労働相は7月31日の閣議後会見で、局長級以上の厚労省幹部人事を発表した。発令は7日付の予定。医系技官トップの鈴木康裕医務技監が辞職し、新たに福島靖正国立保健医療科学院長が医務技監に就任する。
このほか、医政局長に迫井正深大臣官房審議官、大臣官房長に大島一博老健局長、老健局長に土生栄二大臣官房長が就任。また、健康局長に正林督章環境省大臣官房審議官が就任し、宮嵜雅則健康局長は国立保健医療科学院長に転任する(11日付)。
鈴木俊彦事務次官、土屋喜久審議官、濵谷浩樹保険局長、鎌田光明医薬・生活衛生局長は留任。吉田学医政局長は内閣官房に出向する。
医務技監の福島氏は熊本大出身の医系技官で、2009年健康局結核感染症課長、15年に健康局長などを務めた。医政局長の迫井氏は東大出身の医系技官で、保険局医療課長として2018年度診療報酬改定を担当した。
同日の閣議後会見で加藤厚労相は、幹部人事の狙いについて「新型コロナウイルス感染症との対応の最中であるので、それを踏まえた人事異動をした」と説明し、福島氏について「医務技監としてコロナ対策含めて先頭に立って対応していただきたい」と述べた。