株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【人】梅村 敏さん「日本高血圧学会の社会的役割は大きい」

No.4719 (2014年10月04日発行) P.18

梅村 敏 ( 横浜市大循環器・腎臓内科学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-03-23

  • コーナー:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 梅村 敏さん(Umemura Satoshi)

    横浜市大循環器・腎臓内科学教授

    1950年横浜市生まれ。75年横浜市大卒。77年同大第2内科(循環器・腎臓内科)入局。98年同教授、2008年同大医学部長、10年病院長、12年医学群長。14年8月日本高血圧学会理事長代行。第37回日本高血圧学会総会会長。

    日本高血圧学会の社会的役割は大きい

    日本で患者数が4300万人に上る高血圧症について議論する第37回日本高血圧学会総会(10月17〜19日)の会長を務める。テーマは「高血圧診療・研究の原点と将来」。第1回総会と同じ横浜市で開く今年の総会では、診療の原点として諸外国の新しい高血圧治療ガイドラインを取り上げる。「日本では今年、米英欧も最近改訂されましたので、それぞれの作成委員長を招聘し、比較検証します」

    成因面では、高血圧関連遺伝子の関与や交感神経系の役割について議論。治療面では動脈硬化や血圧の測定方法を検討する。さらに社会問題に発展した研究不正問題や日本人間ドック学会の新基準に関しても「患者さんのため」という原点に立ち議論する予定だ。

    「高血圧診療・研究は大きく進歩しましたが、一方で患者数は増加し、降圧目標(140/90mmHg未満)に達しているのは4分の1に過ぎない。高齢化によって、2050年には患者の半数が75歳以上という推計もあるので、将来を考える上で一度原点に立ち返り、成果と課題を整理することが必要です。多くの先生にご参加いただき、議論したいですね」

    残り464文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
    2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top