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在宅医療の諸相[3](看取り)─自宅で看取るということ,看取りを支えるということ[プライマリ・ケアの理論と実践(93)]

No.5054 (2021年03月06日発行) P.12

土屋邦洋 (総合在宅医療クリニック副院長)

登録日: 2021-03-04

最終更新日: 2021-03-03

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SUMMARY
自宅で看取りは負担の少ないものではない。患者や家族が不安に押しつぶされないよう,適切な情報提供と寄り添う姿勢が必要である。様々な職種の支援を利用し,地域で看取りのできる体制を構築することは穏やかな看取りへの近道である。

KEYWORD
多職種連携
医師(歯科医師)や看護師,薬剤師,理学療法士などの医療職,ケアマネジャーや訪問介護,福祉用具事業者などの介護職,市町村や地域コミュニティなど様々な患者を取り巻く専門職が連携し,地域で暮らしを支える。

土屋邦洋(総合在宅医療クリニック副院長)

PROFILE
自治医科大学卒業後,岐阜県飛騨地方の診療所にてへき地医療に従事する。泌尿器科専門医として病院での勤務を経て,現在岐阜県羽島郡岐南町の在宅専門診療所で勤務。日本泌尿器科学会専門医・指導医,日本在宅医療連合学会専門医・指導医。

POLICY・座右の銘
一期一会

在宅医療の普及により,自宅で死を迎えることが決して特殊なことではないということが徐々に認知されつつある。とはいえ,医療従事者が常にいるわけではない環境は本人にとっても家族にとっても強い不安を抱くものである。そのため在宅看取りにおいては,終末期患者の症状を緩和し穏やかに死を迎えられるよう治療を行うことと同様に,家族の負担や不安を取り除くことが重要な課題である。

入院中の終末期のがん患者が退院を希望して自宅に戻るという状況を想定して,退院後から看取りまでどう関わっていくかを述べる。

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