株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

緩徐に拡大した全身痛を訴える78歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(241)]

No.5058 (2021年04月03日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

近藤健 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2021-04-01

最終更新日: 2021-03-30

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


10カ月前に出現した右手関節橈側痛に対してde Quervain(ドケルバン)病,4カ月前からの右肩痛に対して肩関節周囲炎,3カ月前からの左顎関節痛に対して顎関節症と診断され,それぞれ治療を受けたがいずれも改善しなかった。1カ月前から左肩痛,両膝痛,殿部痛も出現したため当科外来を受診。受診1週後に右手関節痛が出現した。

身体診察で,左顎関節の圧痛と開口制限,右手関節に圧痛と軽度の腫脹を認め,Finkelstein test(母指把持し他動尺屈)は右側で陽性。肩関節の疼痛のため両上肢の挙上制限がある。右外側側副靱帯と左大腿骨大転子部に圧痛を認める。

一般血液・生化学検査の異常値はCRP 6.7mg/dLのみ。

手関節橈側の視診所見を示す(図1)。

※同症候を呈した別患者の写真

研修医の診断:リウマチ性多発筋痛症(PMR)

プレミアム会員向けコンテンツです(最新の記事のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top