【質問者】
池内 健 新潟大学脳研究所 生命科学リソース研究センター教授
【12項目について推奨レベルを紹介。身体活動,禁煙等による介入が強い推奨】
21世紀の健康と社会的介護にとって世界的な最重要課題となっている認知症に対して,世界保健機関(WHO)は2019年に予防に関するガイドラインを公表しました。これを受けて,厚生労働省老人保健健康増進等事業の中で設置された邦訳検討委員会においてガイドライン内容が検討され,WHOガイドライン「認知機能低下および認知症のリスク低減」として邦訳が公開されています1)。日本語版ではWHOの意図に沿うため,できるだけ原文に近い表現が用いられています。さらに,地域の社会的,文化的な状況に適合させることも求められていたため,食習慣などのように海外との違いを十分考慮する必要がある点については,邦訳検討委員会による「日本語版における注釈」が追記されています。
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