日本病院団体協議会は9月23日、2016年度診療報酬改定後の「一般病棟7対1入院基本料」届出病院の動向調査結果について、約2割が病棟を「変更した」または「変更する予定」と回答したと公表した。
変更に関する意向を確認できた894病院のうち、「変更した(する予定)」と回答したのは193病院(21.6%)。変更先として最も多かったのは、112病院の「地域包括ケア病棟入院料」。次いで15病院が病棟群単位の届出を利用して10対1入院基本料に、14病院が全病棟を10対1に変更したことがわかった。なお、15年4月時点で厚生労働省が把握していた7対1届出病院は1530病院となっている。
16年度改定で争点の1つとなり、項目の見直しと重症患者割合が引き上げられた「重症度、医療・看護必要度」を巡っては、892病院のうち219病院が「改定による基準をクリアするために対策を講じた」と回答。32病院は新基準をクリアできなかった。また、7対1から地域包括ケア病棟へ変更した112病院のうち56病院が、変更理由として新基準を満たせなかったと回答している。