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『シン・梅毒診療~早期診断・治療のコツ』について著者の谷崎隆太郎先生にお聞きしました

登録日: 2022-09-12

最終更新日: 2022-09-12

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シン・梅毒診療〜早期診断・治療のコツ

[執筆]

谷崎隆太郎(市立伊勢総合病院内科・総合診療科副部長)

判型:A4判
頁数:31頁
発行日:2022年6月17日
価格:1,870円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。

 

感染症を理解する上では、「疫学」という広角な視点と「微生物学」という細やかな視点、そして目の前の患者さんを助けるための「臨床感染症学」という3つの視点が重要です。本コンテンツは主に梅毒の臨床感染症学に重きを置いており、臨床医が実際の診療時に必要な情報だけをギュッと濃縮しました。

梅毒は幅広い症状を呈するため、「まさかその症状で梅毒とは気づかなかった……」といった Diagnostic delay(診断の遅れ)の例は枚挙に暇がありません。まずはどのような症状で梅毒を疑うのか、そして疑った場合にどのような検査が必要なのか、また検査結果の解釈は? といった点に多くのページを割きました。というのも、梅毒は診断してしまいさえすれば治療はシンプルなので、臨床症状から梅毒を疑い、適切なタイミングで診断できるようになることが最も重要だからです。

─新しい治療法についても解説していただきました。

2021年に本邦でも筋注用のベンザチンペニシリンG(BPG)が承認され、世界標準の治療が提供できるようになりました。私たちにとって新しい治療法である BPGの使い方や使用上の注意点などについても解説しています。一方で、今まで本邦で使用されてきたアモキシシリン内服にも敬意を表して、アモキシシリン内服の梅毒治療に関するエビデンスを、歴史を追って順に解説しました。ここは若干マニア向けの内容ですが、一歩先ゆく知識が得られることは保証しますので、お目通し頂けると幸いです。

コンテンツはわずか31ページですが、臨床医が明日から使える厳選した内容を68個の文献と共にギュッと詰め込みましたので、これさえ通読しておけば、梅毒についてある程度語れるようになる……はずです!

梅毒の流行に対して私たち臨床医にできることは、早期診断・早期治療により流行の連鎖を少しでも途切れさせることです。そして、同時にパートナー治療を勧めることも重要です。

執筆者として、本コンテンツが臨床医の皆様の「梅毒について今一度学び直したい」という思いに応えられることを心より願うと共に、日々の診療の一助としてお役立て頂ければとても嬉しく思います。

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