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診断に至らず暗礁に乗り上げた「痴ほう専門ドック」第1例目(笠間 睦)[プラタナス]

No.5138 (2022年10月15日発行) P.3

笠間 睦 (榊原白鳳病院診療情報部部長)

登録日: 2022-10-15

最終更新日: 2022-10-14

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  • 1996年7月9日、全国初の「痴ほう専門ドック」が三重県津市で産声をあげました。

    私が立ち上げたきっかけは、脳ドックの受診動機調査において、「認知症が心配だから」という受診理由を挙げた方が多かったからです。

    脳ドックの主たる目的は、認知症の早期発見ではなく、未破裂脳動脈瘤の発見により、くも膜下出血を未然に予防することなのですが、それがきちんと理解されていなかったのです。

    そこで私は、認知症を心配する方のニーズに合わせて、脳ドックの検査内容を絞り、認知症の診断に必要と思われる検査を加えた検診を立ち上げたのです。

    近年の認知症検診ではアミロイドPETを導入する施設も現れています。しかし、痴ほう専門ドックにおいては、問診、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)に加えてMRI、アポリポ蛋白、1994年に発表された点眼試験を実施していました。

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