【質問者】
馬場園 明 九州大学医学研究院医療経営・管理学講座 教授
【計画期間内の目標達成は困難。医療費適正化は重症化予防にシフト】
将来の見通しは過去の実績より判断するしかありません(表1)1)。特定健康診査・保健指導の実施率はともに着実に上昇しつつありますが,2020年度には初めて低下しました。これはコロナ禍による影響と考えられ,2021,22年度はさらなる悪化も予想されることを考慮すると,計画期間最後の2023年度での目標達成は困難と言わざるをえません。懸念されるのは,特定健診受診者に占める該当者・予備群の割合が,近年では逆に増加していることです。メタボリックシンドローム(メタボ)該当者や予備群が本当に減っているのか,改めて検証する必要があるかもしれません。
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