厚生労働省は3日、「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」(座長=澁谷健司東大国際保健政策学教授)の初会合を開催した。来年2月にビジョンの取りまとめを行い、医師や看護師、理学療法士、作業療法士の需給推計の議論に反映する。
医師の需給推計を行う厚労省の「医師需給分科会」は6月、「将来、あるべき医療提供体制と医師の新しい働き方を示すビジョンを策定した上で必要な医師数を推計する」と表明。これを受けて今回、検討会が設置された。
多死社会の到来や、ICT・人工知能の発展、地域包括ケアの推進、病床機能の分化など医療を取り巻く環境の変化を踏まえ、医師や看護師等の働き方や確保のあり方、求められる能力、役割分担などを検討する。
会合は非公開。厚労省によると初会合では自由討議が行われ、「今後は治す医療から支える医療が重要」などの意見が出たという。