今年3月のWBC(ワールドベースボールクラシック)では、プレイだけでなくチームを引っ張る大谷翔平選手らの「言葉」が注目されましたが、医療の現場でも日々数多くの名言・金言が生まれていると思います。6月のアンケートでは、仕事・生活の中で心に響いた言葉や普段心の支えにしている言葉を募集しました。
先輩・同僚からの言葉に絞っていくつかご紹介します。
「研究は80%が鬱(思ったような結果が得られない)の日々である」は、投稿論文が海外英文誌になかなか受理されず悶々とした時期に心の支えになったという母校の細菌学助教授の言葉。「落ち込むことなく“ケセラセラ”でいこうと気を取り直した」そうです。
「予期せぬ事態が発生したらまず大きく深呼吸してから対処せよ」は、診療をするごとに思い出し「心しなければ」と気を引き締めているという指導教授の言葉。
「君の実力からはもっとできるはずなのに、手を抜いたことに僕は怒っている」は、卒後3年目の頃、予習の時間がなく半分ぶっつけ本番で抄読会に参加し、指導医の先生に叱られた時の言葉だそうです。
「一期一会」は、周産期病院に勤務する産科医の読者が心の支えにしている職場の同僚の言葉。「患者さんとの出会いから診療に対する姿勢を見直したり、他人から見た自分の側面を感じ取ったりすることもできるので、人との出会いを大切に感じている」とのことです。
ほかにも歴史上の人物の言葉を含め数々の名言をお寄せいただきました。ご回答の一部を次ページで紹介します。