株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

経肛門的に直腸に異物を挿入し抜去困難となった60代男性[〈killer diseaseを見逃さない〉救急医療の画像診断(15)]

No.5176 (2023年07月08日発行) P.7

監修: 船曵知弘 (藤田医科大学病院 高度救命救急センター長)

執筆: 森本公平 (川崎市立多摩病院放射線科副部長)

登録日: 2023-07-06

最終更新日: 2023-07-06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【60代 男性】
主訴
直腸異物抜去困難
現病歴
受診5日前の夜に自慰行為で肛門より性的玩具(5×15cmだるま型シリコン製)を挿入したが抜去困難となった。5日間様子をみていたが排泄されず開業医を受診。処置困難として紹介となった。挿入後から5日間排便なし
既往歴
高血圧
現症
意識清明,呼吸数16回/分,脈拍数89回/分,血圧140/96mmHg,体温36.5℃,腹部平坦,軟,圧痛なし。直腸診で異物を触れることはできるが,肛門鏡では異物を確認できず。最終飲食は前日の夕食
血液検査
WBC 8.1×103/μL,RBC 4.68×106/μL,Hb 14.7g/dL,PLT 35.5×104/μL,TP 8.0g/dL,UN 11.8mg/dL,CRE 0.87mg/dL,Na 141mmol/L,K 3.7mmol/L,Cl 105mmol/L,Glu 116mg/dL,AST 25U/L,ALT 22U/L,LD 153U/L,AMY 38U/L,CRP 0.04mg/dL
検査所見
異物確認のために腹部単純X線写真・腹部単純CT(図1)が撮影された

注目すべき所見,追加検査は?

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top