大塚製薬は10月31日、統合失調症治療薬「レキサルティ」(一般名:ブレクスピプラゾール)」への「アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション(攻撃的行動・発言、非攻撃的行動の亢進、焦燥を伴う言動等)」の効能追加について承認申請したと発表した。承認されれば「アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション」の適応を持つ国内初の治療薬となる。
国際老年精神医学会の定義では、アルツハイマー型認知症に伴うアジテーションは「徘徊や同じ動作の反復などの活動亢進、攻撃的発言または攻撃的行動のうち少なくとも1つ以上の症状からなり、患者の日常生活、社会生活、人間関係のいずれかに支障を来した状態」とされている。これらの症状は、アルツハイマー型認知症患者の約半数で認められている。
アルツハイマー型認知症に伴うアジテーションを有する55~90歳の患者410名を対象として行われた国内第3相試験で、ブレクスピプラゾール(レキサルティ)1mg群および2mg群はプラセボ群と比較し、CMAI(29項目のアジテーション症状の出現頻度を7段階で評価する指標)の合計スコアで統計学的な有意差をもって有効性を示したという。レキサルティへの「アルツハイマー型認知症に伴うアジテーション」の効能追加は今年5月、米国で承認されている。
「レキサルティ」の作用機序
ドパミンD2受容体およびセロトニン5-HT1A受容体に強く結合して部分アゴニストとして働き、またセロトニン5-HT2A受容体にはアンタゴニストとして働き、セロトニン-ドパミン神経系を調節する