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最小限で最大効果を得る! 高齢者頻用薬ミニマム処方戦略【電子版付】

定価:5,280円
(本体4,800円+税)

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編著: 原田 拓(昭和大学江東豊洲病院総合診療科 助教)
判型: A5判
頁数: 338頁
装丁: 2色刷
発行日: 2022年03月21日
ISBN: 978-4-7849-5952-5
版数: 第1
付録: 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます)

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複雑性に富む高齢者診療,その現場で多くの医師が経験するジレンマを巡り,

  • 高齢者診療のエッセンス
  • 高齢者頻用薬のミニマム処方戦略
  • 頻度の高い病態と薬の減薬・中止
  • ポリファーマシー

の4つのテーマに分けて徹底解説。
高齢者診療における頻用薬をリストアップし,エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から,薬を減らす・やめるときのコミュニケーションとサポートのあり方まで,実地診療に即した戦略にまとめました。地域で高齢者を診るかかりつけ医や在宅医,必携の書!

診療科: 内科 老年科

目次

1章 総論

  1. 高齢者を診る心構え
  2. 加齢に伴う変化(薬物有害事象の発生を含む)
  3. アドヒアランスの低下
  4. ポリファーマシー(総論)

2章 各論

  1. スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)
  2. PPI(プロトンポンプ阻害薬)
  3. BZD(ベンゾジアゼピン系薬剤)
  4. 抗うつ薬
  5. 抗凝固薬
  6. 抗血小板薬
  7. ビスホスホネート製剤
  8. 鎮痛薬(非がん,慢性疼痛)
  9. ビタミンD製剤

3章 病態編

  1. 誤嚥性肺炎
  2. せん妄
  3. 転倒・骨折
  4. フレイル
  5. 多疾患併存状態(multimorbidity)
  6. 処方カスケード
  7. 体重減少
  8. 緩和期(非がん,慢性疾患の終末期)

4章 ポリファーマシー

  1. 多職種による介入
  2. 薬剤師との連携
  3. 必要悪としてのポリファーマシー
  4. 患者の視点を取り入れる
  5. ポリファーマシー下での過小処方
  6. 薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポート

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序文

高齢者診療において,スッキリしない,モヤモヤする,正解も,整理の方法もわからない……といったジレンマに陥る医療者は少なくないと思います。

誤嚥性肺炎で入院するたびに絶飲食,せん妄となり,不穏に抗精神病薬が追加されていくケース,股関節骨折の既往はあるが骨粗鬆症の治療はされず,再び股関節骨折をきたすケース,患者もかかりつけ医も処方の経緯の詳細がわからず,多大な内服リストがあるケース,自宅で大量の残薬がみつかるケース,多疾患併存で,エビデンス通りだととんでもない量の薬になるケース,ポリファーマシーによる有害事象が出ていても患者が内服継続を強く望むケース,予後も限られているのに,この薬は必要なのかと悩むケース……。

このように複雑性に富む高齢者診療に,magic bulletはありません。目の前の診療にどれくらい真摯に取り組んできたか,その積み重ねに尽きるのです。そもそも何をゴールとするのか,患者や家族の希望や価値観,医療のリソースによっても方向性は変わってきます。しかしそれでも,うまく診られるようになるための視点や考え方,エッセンスというものがあります。

本書は,こうした高齢者診療のジレンマについて,「診療のエッセンス」「頻用薬のミニマム処方・適正化」「頻度の高い病態と薬の減薬・見直し」「ポリファーマシー」の4つのテーマにわけて解説しています。高齢者診療における頻用薬をリストアップし,エビデンスに基づくミニマム処方の判断基準から,薬をやめる,減らすときのコミュニケーションとサポートのあり方まで,実地診療に即した内容となっています。

最後に,本書は,日本医事新報社の荒井美幸氏の企画から刊行に至るサポートなしには生まれませんでした。さらに,本書の趣旨にご賛同頂き,多忙な時間を縫い素晴らしい原稿に仕上げてくださった先生方,日々の診療を支えてくれている職場の同僚,そして,陰ながら支えてくれている家族へ,この場を借りて深く御礼を申し上げます。

本書が臨床現場において,高齢者診療の一助になれば幸いです。

2022年2月
昭和大学江東豊洲病院総合診療科 助教
原田 拓

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