株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

充実したシニアライフを送る 高齢者住宅の種類と特徴[日本医事新報特別付録 ライフスタイル特集「上質な日常をいつまでも─終の棲家を探す」]

登録日: 2024-05-27

最終更新日: 2024-05-27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

わが国では高齢化が進み、2041年には60~74歳人口が1715万人に達すると推計されています。高齢者の増加により、老後の住まいの選択肢として高齢者住宅のニーズが高まっており、シニアにとっての住みやすさに配慮したさまざまなの高齢者住宅が登場しています。

高齢者住宅は大きく分けて、①サービス付高齢者住宅(サ高住)、②住宅型有料老人ホーム、③介護付有料老人ホーム、④ケアハウス、⑤特別養護老人ホーム、⑥グループホーム─の6タイプがあります。ここではニーズの高い高齢者住宅である、サ高住と介護付有料老人ホームについて、特徴や違いなどを紹介します。

自立した生活を送るなら一般型サ高住

サービス付高齢者向け住宅とは、「高齢者住まい法」に基づく登録基準を満たし、都道府県等に登録された賃貸住宅を指します。入居対象としているのは、年齢60歳以上の高齢者もしくは年齢60歳未満で要介護認定を受けている方になります。施設の主な登録基準は、建物が「バリアフリー構造で、一定の面積と設備が確保」、サービス面が「ケアの専門家による見守りサービス(安否確認)・生活相談サービスが付いている」となります。

サ高住には一般型と介護型の2種類があります。一般型は、独居や夫婦2人暮らしで自立している人、あるいは軽い介護度の人に適しています。施設によって異なりますが、一般型サ高住は食事や入浴の時間が自由であったり、外出が可能であったりと、老人ホームや介護型サ高住に比べて自宅感覚で生活することができます。

介護スタッフが常駐する介護型サ高住

介護型は、地方自治体が定める「特定施設入居者生活介護」に指定されている施設で、介護度の重い人、認知症の人にも対応しています。特定施設入居者生活介護とは、厚生労働省が定めた基準を満たす施設で受けることができる、要介護者を対象とした介護サービスのことをいいます。

介護型ではキッチン・収納設備・浴室を「共用設備」としている場合が多く、居室の広さが25㎡の一般型に対し、ほとんどが18㎡となります。24時間常駐する介護スタッフや日中常駐する看護師から、生活支援や身体介護・リハビリ、レクリエーションを受けることができ、物件によっては、訪問介護やデイサービスなどが併設されているケースもあります。

サ高住の入居契約は基本的に賃貸借契約のため、敷金と月額利用料(家賃、管理費、サービス利用料など)が必要です。一方、一般の賃貸借契約のような更新料や礼金はかかりません。

介護型有料老人ホームは認知症にも対応

住宅型有料老人ホームとは、 生活支援等のサービスがついた高齢者向けの老人ホームを指します。施設内はバリアフリーで、⼿すりやスロープが設置され、高齢者が安⼼して⽣活できる環境が整えられています。住宅型有料老人ホームでは、 入居者が必要とする生活援助、外部の介護サービスを自由に組み合わせることができるので、一人ひとりに合った自由なペースで自宅と同じような感覚で生活できる環境です。自宅での生活が少し困難になってきた人や自宅での生活に不安を感じるようになった人に適していると言えます。

介護付有料老人ホームは、24時間介護スタッフが常駐し、掃除や洗濯といった身の回りの世話や、食事、入浴、排せつの介助など手厚いサービスが受けられる施設。主に民間企業が運営しており、一定の設備、人員、運営基準のもと都道府県の指定(認可)を受けています。高級な施設もあれば低価格が特徴の施設もあり、入居費用の設定はさまざまです。入居要件も施設により異なり、自立の方、介護度が軽い方から重い方、寝たきりの方、認知症の症状がある方など幅広く受け入れています。看取りまで対応している施設が多く、終の棲家の選択肢として選ぶ人が多い施設です。

医師に人気の介護付有料老人ホーム

こうして個人個人の生活スタイルやニーズに応えるべく、様々なタイプの高齢者住宅が存在しています。寿命の延伸により、自立している段階から施設に入居し、介護が必要になっても外部サービスではなく施設で手厚いサービスを受けることができるような介護型有料老人ホームが注目されています。

都内屈指の高級住宅街・成城に位置する「サクラビア成城」は、恵まれた住環境と手厚いサービスのもとで運営される施設です。施設運営にあたるのは、セキュリティと在宅医療のパイオニアである「セコム」と都市を創り、都市を育む「森ビル」が共同出資で設立した株式会社プライムステージ。安全で快適な暮らしはもちろん、医療・介護分野での経験とノウハウを生かした「真心を込めたおもてなし」で居住者を支え、富裕層から支持を集めています。

施設の魅力は、充実した共用部や全室南向きの「居室」に加え、「食事」「医療」「介護」において質の高いサービスを受けられる点にあります。

食事は、通常メニューとして和食、洋食、中華が予約不要で30種類以上用意されています。日替わりや週替わり、旬の味覚を楽しめる季節メニューなども用意。また、専属の調理人が嗜好にも配慮し、食事を提供しています。

医療は、施設内のクリニックに24時間365日医師が常駐。居住者に万一のことがあった際には、居室まで駆けつけるなど、医師の居住者にとっても安心できる体制を整えています。また、介護が必要になっても、原則、住み替えをする必要はなく、介護支援専門員や介護福祉士など高度な知識とノウハウを身につけた自社スタッフが、「できる限り自立を促す」という基本方針のもとで、各居住者の意志を尊重した介護サービスを提供しています。要支援・要介護の居住者1・5名に対して看護師及び介護スタッフ(常勤換算)1名以上のサポート体制をとっています。

サクラビア成城は、富裕層を中心に医師の居住者も多く、終の棲家として上質な日常を人生の最期まで送りたい人にはおススメの施設といえます。


●日本医事新報特別付録「終の棲家を探す」の全文はこちらから無料でダウンロードできます。

関連記事・論文

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top