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「抗癌剤の副作用における鍼灸の考え方」について著者の加用拓己先生にお聞きしました

No.5227 (2024年06月29日発行) P.69

登録日: 2024-06-26

最終更新日: 2024-06-25

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抗癌剤の副作用における鍼灸の考え方

●執筆
加用拓己(福島県立医科大学会津医療センター漢方医学研究室)

●監修
寺澤佳洋(口之津病院内科・総合診療科,医師・鍼灸師)
鈴木雅雄(福島県立医科大学会津医療センター漢方医学研究室教授)

●商品説明
判型:A4判
頁数:24頁、図3点、表3点、動画1点
価格:1,540円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えて下さい。


抗癌剤は目覚ましい進歩を遂げている一方で、副作用が高頻度に発生するため、副作用を予防・軽減させる、よりよい治療法が求められています。鍼灸は、抗癌剤の副作用を緩和させるための選択肢として、近年注目が高まっています。担がん患者は鍼灸を受療している、あるいは受療を検討していることが少なくないため、抗癌剤の副作用に対する鍼灸について理解を深めておくことは有用です。本コンテンツでは、抗癌剤の副作用として頻度の高い、嘔気・嘔吐、末梢神経障害、倦怠感に対する鍼灸について、具体的な症例を図や動画も用いながら提示した後に、RCTのシステマティック・レビューや基礎研究の結果を紹介することで、鍼灸のエビデンスやメカニズムを説明しています。また、東洋医学的観点に基づく治療の分類を一覧にまとめています。さらに、鍼灸の治療効果が期待しやすい症例や、抗癌剤治療中の安全性に関しても記載しています。

─医療現場での実際の活用方法を教えて下さい。

これまでに鍼灸に馴染みのない先生方は、提示した症例の治療方法や動画をご確認頂くことで、抗癌剤の副作用に対する鍼灸がどのようなデバイスと刺激法を用いて行われるのか、治療を具体的にイメージしやすくなると思います。また、紹介したシステマティック・レビューに基づく治療効果のエビデンスや安全性の情報は、鍼灸に興味を持っている患者への説明にも活用できます。既に鍼灸を実践されている先生方は、本コンテンツの東洋医学的な分類を参考に、個々の患者の状態に合わせた鍼灸を実施することで、治療効果を高められる可能性があります。さらに、基礎研究の結果から想定されるメカニズムを理解することで、鍼灸のよい適応を把握し、治療経過を予測することが可能となります。本コンテンツが、抗癌剤による副作用の治療に携わる先生方の支援となれば幸いです。

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