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好酸球性中耳炎[私の治療]

No.5227 (2024年06月29日発行) P.42

菊地さおり (東京北医療センター耳鼻咽喉科医長)

登録日: 2024-06-29

最終更新日: 2024-06-25

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  • 好酸球性中耳炎は再発性,難治性の中耳炎のひとつであり,統計では約6%が聾となることが報告されたが,最近は疾患の概念が広まり,早期から治療される症例も増えてきた。
    気管支喘息や鼻茸を伴う副鼻腔炎を合併することが多く,このような患者が耳閉感や難聴を訴えた場合は,積極的に好酸球性中耳炎を疑う必要がある。

    ▶診断のポイント

    2011年に診断基準が提唱された(表)1)

    ▶私の治療方針・処方の組み立て方

    治療のポイントは,①好酸球炎症の制御,②感染のコントロールである。①に対しては副腎皮質ステロイドが著効するが,長期にわたる全身投与は有害事象が懸念されるため,局所投与が望ましい。

    好酸球性副鼻腔炎,喘息を合併している症例ではその治療も重要である。

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