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AI時代に求められる医療者とは?―人間が本来持つ「人間らしさ」を見つめる[プライマリ・ケアの理論と実践(199)]

No.5230 (2024年07月20日発行) P.12

山本 祐 (自治医科大学地域医療学センター総合診療部門講師)

登録日: 2024-07-18

最終更新日: 2024-07-16

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SUMMARY
AIの進化は目覚ましく,客観的な最適解の導出では人間を凌駕しつつある。一方で,AIには感情,非言語的コミュニケーション,創造性,独創性が欠けている。このような「人間らしさ」こそが,AIとの共存社会においていっそう重要になる。

KEYWORD
compassionate caregiver
領域横断的に学修し,AIを活用しながら高い共感力をもって患者の個別性に応じたケアを提供できる「人間らしい」医療者,それがcompassionate caregiverである。


山本 祐 (自治医科大学地域医療学センター総合診療部門講師)

PROFILE
自治医科大学卒業後に地域医療に従事し,2011年から母校で臨床と教育に携わる。診断推論を中心とした「ミクロのレンズ」と,患者・家族・地域・社会全体を診る「マクロのレンズ」を持つ医療者をめざし実践を続けている。

POLICY・座右の銘
Enthusiasm is contagious(熱意は伝染する)

人工知能(artificial intelligence:AI)の発展は目覚ましく,私たちが当初予想していた以上に早くAIとの共存社会が訪れている。医療現場をはじめ,様々な分野でAIの活用が期待されているとともに,その使用に伴うリスクを鑑みた安全性確保のための法規制等の議論が進められている。

本稿では,AIの特徴,AI時代に予測される労働市場変化,そしてAIと共生する時代に求められる医療者像について論じる。

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