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「健康経営」を実践し保険者機能発揮を - 経済同友会が提言

No.4791 (2016年02月20日発行) P.12

登録日: 2016-02-20

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経済同友会は15日、社会保障改革への寄与として、企業経営者のリーダーシップによる「健康経営」の実践と「保険者機能」発揮の必要性を指摘する提言を発表した。
提言では保険者機能の発揮について、①保有する情報の有効活用、②企業側との情報共有、従業員の健康管理への適切な関与、③医療提供側への働きかけと協働─を行うよう提言。
②の情報共有に関しては、従業員の同意を前提として、人事上の不利な取り扱いをしないこと、事業主側の情報の濫用を防ぐ措置を明確にする必要があるとしている。その上で、「生活習慣病に限らず、従業員の健康阻害要因の除去への関与について、今後真摯な議論が必要」と強調。
また、現状では「医療の質や効率性向上のための医療提供側への働きかけ」が弱いが、保険者の実力が高まれば、中医協で効果のない医療を保険収載から外し、費用対効果による保険収載・診療報酬の決定に関与できるとしている。さらに保険料率や療養の給付範囲の自主決定、医療機関の選定、業務委託契約の自由化という「機能の強化」が視野に入るとしている。

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