外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は22日に会見を開き、瀬戸泰之実務委員長が2016年度診療報酬改定について「外保連の要望が一定程度考慮された」と評価した。
瀬戸氏は、「医療技術評価における新設要望項目と改正用項目の採用率が前回14年度改定に比べ、ともに上昇した」と述べ、技術料が0.49%アップしたと説明した。
外保連は今改定に向け、これまでの人件費や手術時間などを算出した客観的な数値に加え、手術料の新たな評価軸として「手術中の緊急度」「2つの命を扱う手術」など5項目を加味することを要望。
これを受け、今改定の評価の視点に「診療報酬における手術の相対的な評価をより精微にする」との表現が盛り込まれ、増点された手術は301件に上った。一方、減点はなかった。
また前回引き下げられた帝王切開術については、緊急帝王切開が引き上げられ、選択帝王切開は据え置きとなったが、「複雑な場合」に加算がつき、14年改定以前並みの評価となった。