【Q】
救急領域でのシミュレーション教育の実際につきまして,その最新情報を東京ベイ・浦安市川医療センター・志賀 隆先生にご教示頂きたく存じます。【A】
医学の進歩にて出版される論文数は10年で倍増しています。さらに,学習者は確実に変化しています。そんな中,臨床医・医学教育者がいたずらに長時間のトレーニングを提供する,もしくは延ばすということは許されるでしょうか。臨床医が質の高い医療を提供できるのは卒後10年目から30年目程度(20年間)と言われます。そのため,臨床医・医学教育者は患者の安全を保ち,より高度・実践的な内容を卒前・卒後を問わず効率よく提供していく必要があります。その手段のひとつが,シミュレーション教育です。