No.4828 (2016年11月05日発行) P.15
迫井正深 (厚生労働省保険局医療課長)
登録日: 2016-11-07
最終更新日: 2018-11-27
厚生労働省保険局医療課長
1962年広島県生まれ。89年東大卒業後、東大病院等で外科臨床医として勤務。92年旧厚生省入省、95年米国ハーバード大公衆衛生大学院。広島県福祉保健部長、厚生労働省老健局老人保健課長、医政局地域医療計画課長を経て、2016年7月より現職
7月に診療報酬改定を担当する医療課長に就任した。これまで3回の改定に携わり、DPC(診断群分類)導入に向けた日本版DRG/PPSの試行などに尽力。このほか介護報酬改定や最近では地域医療構想、熊本地震対応にも携わり、「医系技官のエース」との呼び声も高い。
迫井さんが次期2018年度改定のポイントに挙げるのは、「医療に“生活の視点”をいかに導入するか」。高齢化が進む日本では、人生の最終段階の過ごし方や医療保険制度の持続可能性という課題に直面している。こうした状況では、「けがや病気などの危機的状況だけでなく、安心して人生を過ごすという角度から医療にできることがまだまだあるはず」とし、「医療は社会とともに歩むもの。人々の生き方も変わっている中、元々医療が持っている“社会や人に寄り添う”視点を強く意識する必要がある」と意識変化の重要性を強調する。
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