骨密度測定に踵骨の超音波検査がスクリーニングとして活用されています。超音波伝搬速度(speed of sound:SOS),超音波減衰係数(broadband ultrasound attenuation:BUA)の機種間の標準化などが行われていますが(2011年),SOS,BUAのそれぞれの臨床的意義や骨折予測,また組織学的検討との対比など,最近の研究があれば教えて下さい。
(質問者:大阪府 I)
定量的超音波(quantitative ultrasound:QUS)では骨内を伝搬する超音波の減衰や速度を計測し,SOS,BUAなどが算出されます。SOS,BUAは骨形態計測パラメータと相関し,SO Sの68%,BUAの67%,stiffness(SI)の72%,骨密度(bone mineral density:BMD)の74%が骨梁幅で説明できると報告1)され,QUSが出現した当初は,骨密度以外に骨梁構造も反映した測定法として期待されました。
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