No.4843 (2017年02月18日発行) P.74
仲野 徹 (大阪大学病理学教授)
登録日: 2017-02-18
最終更新日: 2017-02-14
誘われて5年ぶりのスキーツアーに参加。行き先は長野オリンピックの会場にもなった信州・白馬の八方尾根である。行く前はずいぶんと不安だったが、腕前(というか脚前というか)は衰えていなかった。元々たいしたことはないので、そこそこ滑れた、というのが正しいところではありますが。
外国人の多さには驚かされた。季節が逆のオーストラリアやニュージーランドからのスキー客で北海道のニセコが賑わっているというのは聞いたことがあったが、八方尾根も劣らず人気があるらしい。
彼の国の人たちは家族を大事にするから、小さな子連れスキー客も多くて、英語での外国人キッズ向けスキー教室が開かれていた。中国の旧正月、春節だったので、中国人スキー客も多かった。帰りの大糸線は、なんと外国人比率が9割を超えていた。
リフトの係員にも外国人がたくさん雇われている。ネームプレートに出身国の国旗が付けられているので、いろんな国から若者が来て働いているのがわかる。「ハイドウゾ~」とか、いろんな国の微妙な訛りで聞こえてくるのはほほえましくて楽しい。知らなかっただけとはいえ、スキー場の国際化がここまで進んでいるとは、ほんとうにびっくりした。どう見ても、我らが大阪大学よりもはるかに進んでるやないの。
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