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ダヴィンチ胃がん手術の保険収載に期待【藤田保衛大・宇山氏】

登録日: 2017-03-07

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藤田保健衛生大の宇山一朗総合消化器外科学教授(写真)は4日、都内で開かれたセミナーで講演し、内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」による胃がん手術が、来年春にも保険収載されることに期待を示した。  

宇山氏によると、ダヴィンチによる胃がん手術は、2014年に先進医療として厚生労働省が承認。現在、同省が全国330症例のデータを解析中だという。一方、藤田保衛大病院で09~12年に施行した腹腔鏡下胃がん手術(479例)とダヴィンチによる胃がん手術(105例)の術後合併症発生率は、それぞれ10.6%、1.9%だったことを紹介。「合併症が減れば入院期間が短くなり、医療費は安くなる。医療経済的に費用対効果が認められれば、保険収載される可能性は十分ある」と強調した。その上で、「症例数の多い胃がんで、消化器系で初めての保険収載となれば、かなり大きな話だ」と期待を込めた。  

手術のコスト削減については、ダヴィンチがインテュイティブサージカル社の独占状態であることから、「競合会社の出現が必要」と指摘し、「2~3年後には日本製の手術支援ロボットが出てくるのではないか」と話した。

日本が手術支援ロボットの開発に遅れをとった理由について「何かあったときのリスクが大きいという問題と、手術の平均レベルが世界トップであることから、ロボットは不器用な人のためで我々には要らないという風潮があった」と話す宇山氏

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