監修: | 波多野悦朗(京都大学肝胆膵・移植外科/小児外科 教授) |
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編集: | 長谷川 傑(福岡大学医学部消化器外科 教授) |
判型: | B5判 |
頁数: | 202頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2024年02月09日 |
ISBN: | 978-4-7849-1335-0 |
版数: | 第1版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
肝胆膵領域に引き続いて,下部消化管領域手術のマスターをめざす外科レジデントの皆さんにこの書籍をお届けできるのをうれしく思います。本書の執筆は,私が指導医だった当時に若手であった先生方にお願いしており,現在は中堅医師として各病院で若手の指導を行っています。ご自身が若手時代に悩んだ点や学びを深めた経験を織り交ぜてくれており,皆さんが共感できる内容になっていると思います。
ご存知の通り,大腸癌の技術認定試験は合格率が約30%と非常に狭き門です。若手外科医にとっては一大挑戦と言えるでしょうが,皆さんにとって技術認定取得は大きなモチベーションになっていることでしょう。本書は,そのような難関を乗り越えるための一助となることをめざしています。
解剖学の深い理解,適切な手術野の展開,手技のスムーズな動作,そして手術後の振り返りを通じてPDCAサイクルを回すことは,手術技術の向上に不可欠です。本書では,これらの要素に重点を置き,また先輩外科医たちの実体験に基づくアドバイスも豊富に盛り込んでいます。各章を読み進めるうちに,行間から伝わる先輩医師たちの情熱やこだわりを感じ取っていただけると思います。本書を次世代の外科医への道しるべとして役立てて頂ければ幸いです。
2024年1月
福岡大学医学部消化器外科 教授
長谷川 傑