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高齢者への適切な肺炎球菌ワクチン接種法は? 【小児と高齢者ではなぜ接種法が異なるのか】

No.4849 (2017年04月01日発行) P.65

石田 直  (倉敷中央病院呼吸器内科主任部長)

登録日: 2017-03-29

最終更新日: 2017-03-28

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  • 肺炎球菌ワクチンのニューモバックスNP®を4年前に1回接種している人に,プレベナー13®を接種しようと思っています。
    (1)小児には皮下接種で,高齢者には上腕三角筋内接種の理由。筋肉内のほうが局所症状が少ないためかもしれませんが。
    (2)高齢者の副反応では疼痛44.4%,上腕の可動性の低下25.8%,全身性の副反応41.9%と,かなり高率です。海外では2011年に承認されているようですが,わが国では14年6月からで,まだまだ接種本数が少ないと思われます。子宮頸癌ワクチン接種時にみられたような副反応がこれから出てくるかどうか,懸念されます。今,接種すべきか,もう1~2年様子をみていたほうが無難か,お教え下さい。
    倉敷中央病院・石田 直先生にお願いします。

    (質問者:静岡県 M)


    【回答】

    一般に,アジュバント含有の不活化ワクチンは,皮下注射では局所反応が目立つこと,および筋肉内は血流が多いために胸腺やリンパ節への到達が速いこと等の理由により,海外では,プレベナー13®の投与経路は小児も含め筋肉内注射となっています。

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