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(81)前医からの引き継ぎや紹介で気をつけたいことい【SECTION6 身につけたい習慣】[特集:これだけは押さえて欲しいルール&マナー]

No.4714 (2014年08月30日発行) P.107

井津井康浩 (東京医科歯科大学医学部附属病院 総合教育研修センター/消化器内科)

登録日: 2016-09-01

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  • 前医の診断を,鵜呑みにしてはならない

    大学病院や臨床研修指定病院では,既に診断のついた患者さんを診察することが多いものです。救急外来から緊急入院ということもあるでしょう。
    循環器内科に入院された患者さんがいます。さて,診療情報提供書を見てみましょう。
    病名:1狭心症 2糖尿病 3高血圧 4精神疾患…
    えっ?精神疾患?何でしょう。漠然とした病名を,よく目にしないでしょうか。
    実は,診療情報提供書でプロブレム順位が低い疾患が重要であることがあります。病名がはっきりしないときは,必ず患者さんや紹介医から確認するようにしましょう。さらに,診断が誤っていることも稀にあります。検査,指示出しに追われる毎日,入院の対象疾患でない既往症については,診療情報提供書の文章を鵜呑みにしてしまいます。しかし,何よりも基本は,病歴聴取です。患者さんから病歴を聞き,わからないときは紹介医への問い合わせや専門医へのコンサルトで明らかにしましょう。

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