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特集:新局面を迎えた成人てんかんの治療

No.4756 (2015年06月20日発行) P.19

井上有史 (国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター院長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-17

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監修:井上有史(国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター院長)

てんかんには簡便な検査でわかるバイオマーカーはまだなく,病歴聴取を基本として,脳波や画像検査を参考に診断する。この過程にやや熟練を要するが,診断さえつけば治療により70〜80%の患者で症状が消失する。
近年,複数の新薬が導入され,薬剤選択の幅が広がった。副作用や相互作用の知見が蓄積され,治療管理は以前より容易になっている。ただ難治な患者が減ったわけではなく,外科治療や食事療法の需要は減っていない。また,高齢者てんかんの増加や,遺伝子診断の拡大など,新たな展開もある。
てんかん医療連携のシステムが整備されつつあり,患者の社会生活面のサポートを含め,より適切な医療のために積極的にこのシステムを活用することが大切である。
本特集では,てんかんの診断,治療,そしてケアについて,最近の動向をまとめた。臨床現場の参考にして頂ければ幸いである。

1 てんかんの診断
国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター神経内科医長 寺田清人

2 てんかんの薬物治療
国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター神経内科医長 池田 仁

3 てんかん患者へのサポート
国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター統括診療部長 久保田英幹

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