【質問者】
大矢幸弘 国立成育医療研究センター 生体防御系内科部アレルギー科医長
「寛解前異汗性湿疹?」と仮称して2008年に自験例を「Visual Dermatology」に報告したことがあります1)。重症の状態で入院し,1~2週間で順調に改善した患者の2~3割に,四肢・体幹の皮膚症状はまったく落ち着いているのに手掌・足蹠に水疱を多発することがあります。このような急激な悪化は,患者に「ステロイド外用薬の副作用ではないか?」とか,「これがあの有名なリバウンドなのでは?」というように誤解され,大矢先生のおっしゃるように,再びステロイドフォビアに陥る危険性が高いと言えます。
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