健康保険組合連合会は8日、2016年度の「高額レセプト」上位を発表した。1位、2位は月額医療費が1億円を超えるなど、医療費の高額化傾向を示す結果となっている(表)。
月額医療費が1000万円を超える高額レセプトの総数は484件。前年度の361件を大きく上回り、過去最高を記録した。1位は出血性疾患であるフォンウィルブランド病、2位は血友病で、ともに1億円を超えた。最高金額が1億円を超えたのは5年ぶり。上位100位が1600万円を超え、特に高額な2000万円以上の件数は69件(対前年度比47%増)に上り、医療費の高額化傾向が続いている。
疾患別では、上位100位のうち循環器疾患が41件で最多(同13%減)。血液疾患34件(同21%減)、先天性疾患8件(同33%減)、その他17件(同42%増)で、悪性腫瘍は0件だった。