(和歌山県 T)
学校健診時,運動器に下記の異常を認めた際には,整形外科に紹介するとよいと考えます。
・歩容異常
・痛み(動作時,安静時)
・しびれ(動作時,安静時)
・筋力低下(力が入らない)
・明らかに動作がおかしい
・明らかな左右差
・明らかな変形
・明らかな関節の不安定感
・局所の腫脹・熱感・圧痛
具体的なチェック項目を記します。
②側弯
脊柱の状態について下記4箇所をチェックします。体操着を着たままでも明らかにわかるものは「異常」とします。女子は特に注意して検診して下さい。
・両肩の高さに差がある
・ウェストライン(腰の脇線)の曲がり方に差がある
・両肩甲骨の高さ・位置に差がある
・前屈(前にかがむ)したときに左右の背面の高さに差がある。
③脊柱の状態:腰椎
腰を前に曲げたり,後ろにそらしたりしたときに痛みがないかどうか調べます。明らかな痛みを訴えたり,可動域制限があれば「異常」とします。
④四肢の状態:肩・肘
肘の曲げ伸ばしをしてもらいます。手のひらを上に向けて,肘を曲げたときに手指が肩につくかどうかをチェックします。同じく手のひらを上に向けて,腕を伸ばしたとき,肘が伸びているかどうかをチェックします。この際,明らかな疼痛,可動域(動き)の左右差がないかどうかもみます。特に動きの最初と最後に注意します。
続けてバンザイをして腕が耳につかない,腕が上に挙がらないなどの異常がないかどうかを確認します。
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