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小児の外反肘の考え方は?【小児の全年齢で女児の肘外偏角が大きい】

No.4883 (2017年11月25日発行) P.59

及川泰宏 (千葉県こども病院整形外科医長)

登録日: 2017-11-27

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  • (1)小児の外反肘では,一般に女児のほうが外への曲がりが大きいようです。年齢別,男女別の可動域の変化を。
    (2)ターナー症候群を含む外反肘を呈する疾患について。曲げる際にクリック音がしたり,曲げる途中でズレを感じたりする場合は別の疾患の併発を考える必要がありますか。

    (兵庫県 K)


    【回答】

    一般的に肘関節は,伸展時に軽度外反していて,物をぶら下げて持ったときに膝や足にぶつからずに運ぶことができるようになっています。この肘関節の伸展時の角度を肘外偏角(carrying angle)と言い,肘関節を伸展させ,前腕を回外させたときの上腕骨軸と尺骨軸のなす角度で表されます。肘外偏角が20度以上を外反肘(cubitus valgus),0度以下を内反肘(cubitus varus)と言います1)

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