厚生労働省は27日、がんゲノム医療の患者説明や治療を行う「がんゲノム医療連携病院」が全国で100施設指定されたことを公表した。がんゲノム医療を牽引する役割を担う「がんゲノム医療中核拠点病院」と協力しながら、4月から1年間で合計1万人前後の治療を目指す。
研究開発や遺伝子パネル検査の医学的解釈などの機能が求められる中核拠点病院は既に、地域性を考慮しつつ北大病院や国立がん研究センター中央病院など11施設が選定されている。今回、連携病院が選ばれたことで、“全国どこにいてもがんゲノム医療を受けられる体制”の構築に向けた基盤が整った。
岩手、群馬、熊本、大分、沖縄の5県では、連携病院が存在しないが、厚労省は半年ごとに追加応募を受ける方針を示している。