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慢性膵炎,遺伝性膵炎に対する膵全摘自家膵島移植術の最新の状況,成績は?

No.5090 (2021年11月13日発行) P.46

清水京子 (東京女子医科大学消化器内科教授)

霜田雅之 (国立国際医療研究センター研究所 膵島移植プロジェクト長)

登録日: 2021-11-16

最終更新日: 2021-11-11

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  • 慢性膵炎(chronic pancreatitis:CP),遺伝性膵炎に対する自家膵島移植を伴う膵全摘術(total pancreatectomy and islet autotransplantation:TPIAT)の最新の状況,成績についてご教示下さい。
    国立国際医療研究センター研究所・霜田雅之先生にご回答をお願いいたします。

    【質問者】

    清水京子 東京女子医科大学消化器内科教授


    【回答】

     【欧米では良好な長期成績が出ている。日本でも標準治療をめざす】

    CP患者はしばしば腹痛に悩まされ,QOL低下,就労・就学困難,繰り返す入院などを起こしています1)。低脂肪食,膵酵素療法,内視鏡的治療などを行っても奏効しない場合は,膵管ドレナージや膵切除術など外科的治療が行われています。一部の患者,特に膵管非拡張例や遺伝性膵炎,あるいは前治療無効例では,TPIATが適応となります2)3)

    膵全摘術は痛みの緩和とQOLの改善,自家膵島移植は術後糖尿病の回避または軽減を目的としています。また,CPでは膵癌の発生率が高く(特に遺伝性膵炎で高い),そのリスクを排除できる利点もあります。

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