□中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少し,動作緩慢や振戦などの運動症状を呈する。有病率は10万人当たり150人程度であるが,70歳以上では1%程度で,今後世界の高齢化に伴い,ますます増加しうると考えられている。
□寡動,筋強剛,振戦,姿勢反射障害が4大症状である(運動症状)。
□非運動症状として,自律神経障害(便秘,頻尿,起立性低血圧),抑うつ,不安,睡眠障害(不眠,日中の過眠,レム睡眠行動異常症),嗅覚障害などを呈しうる。
□ドパミントランスポーター(DAT)SPECT:黒質線条体系のドパミン神経終末の数を反映する検査である。画像処理ソフトDAT VIEWによるSpecific Binding Ratio(SBR)は5.0を下回ることが多いが,パーキンソン病(PD)では尾状核より被殻での集積低下が先行するため,集積低下の分布も重要な情報である(図)。
□123I-MIBG心筋シンチ:心縦隔比(H/M)が低下する(正常値下限は2.2)。発症早期や,遺伝性パーキンソン病の一部では低下しないこともある。
□頭部MRIやCTでは異常所見を呈さない。
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