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特発性血小板減少性紫斑病

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
宮川義隆 (埼玉医科大学病院総合診療内科(血液)教授)
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  • ■疾患メモ

    血小板に対する自己抗体が原因で,血小板数が10万/μL以下に減少する自己免疫疾患である。

    国内患者数は約2万4000人。毎年,約3000人が発症する。

    成人患者の約9割は慢性化する。

    指定難病である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    鼻出血が多い小児患者と異なり,成人患者では四肢の紫斑が多い。

    女性の場合,過多月経を合併することがある。

    血小板数が1万/μL以下では,鼻,口腔内,消化管の出血を合併することがある。

    【検査所見】

    血小板数が10万/μL以下に減少する。白血球と赤血球に異常を認めないが,出血傾向による鉄欠乏性貧血を合併することがある。

    特に高齢者で骨髄異形成症候群,白血病などとの鑑別診断が必要な場合,骨髄検査を行う。

    偽性血小板減少症を除外すること。

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