□生命を脅かすような甲状腺中毒状態に陥り,多臓器の非代償性状態を呈する。
□発症機序は不明である。
□抗甲状腺薬の不規則服薬や服薬中断,感染,手術などによるストレスなどを誘因に発症する。
□原疾患はバセドウ病が最多であるが,破壊性甲状腺炎や機能性甲状腺結節を契機に発症するものもある。
□甲状腺ホルモンレベルでは,通常の甲状腺中毒症との鑑別はできない。
□診断は臨床的症状・徴候に基づいてなされる(表)。
□発生頻度は年間10万人当たり0.2人未満,全甲状腺中毒症患者の0.22%と非常に稀な疾患である。
□致死率は10%以上である。
□中枢神経症状,38℃以上の発熱,130回/分以上の頻脈,心不全症状,消化器症状を呈する。
□甲状腺クリーゼ診断基準(表)を参照のこと。
□甲状腺中毒症の存在が必須である。
□特徴的な検査所見はない。
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