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汗疱・異汗性湿疹

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-09-22
竹内 聡 (浜の町病院皮膚科部長)
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  • ■疾患メモ

    汗疱,あるいは異汗性湿疹は夏季などに手や足に小水疱および角質剥離が出没する疾患である()。汗の貯留現象であるとして命名されたが,病理学的には湿疹反応であり,手湿疹の一種と考えられている。

    14_06_汗疱・異汗性湿疹

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    夏季や季節の変わり目に手指や手掌,足底,足縁に径1~3mmほどの小水疱および角質剥離が出没する。

    しばしば湿疹病変を伴い,爪囲病変が強い場合は爪変形をきたす場合もある。ゴム手袋や靴の頻用,長時間着用などで手足が蒸れる場合,季節にかかわらず症状が出現する。

    【検査所見】

    パッチテストや内服誘発テストの結果から,金属アレルギーが関与している場合も多いとされる。

    難治,重症例ではパッチテストなどで原因検索や該当金属補綴物,あるいは同含有食品の除去・制限が有効な場合がある。

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