□汗疱,あるいは異汗性湿疹は夏季などに手や足に小水疱および角質剥離が出没する疾患である(図)。汗の貯留現象であるとして命名されたが,病理学的には湿疹反応であり,手湿疹の一種と考えられている。
□夏季や季節の変わり目に手指や手掌,足底,足縁に径1~3mmほどの小水疱および角質剥離が出没する。
□しばしば湿疹病変を伴い,爪囲病変が強い場合は爪変形をきたす場合もある。ゴム手袋や靴の頻用,長時間着用などで手足が蒸れる場合,季節にかかわらず症状が出現する。
□パッチテストや内服誘発テストの結果から,金属アレルギーが関与している場合も多いとされる。
□難治,重症例ではパッチテストなどで原因検索や該当金属補綴物,あるいは同含有食品の除去・制限が有効な場合がある。
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