監修: | 安井博史(静岡県立静岡がんセンター副院長/消化器内科部長) |
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編著: | 西村誠一郎(静岡県立静岡がんセンター乳腺外科部長) |
編著: | 渡邉純一郎(静岡県立静岡がんセンター女性内科部長) |
判型: | B5判 |
頁数: | 192頁 |
装丁: | 2色刷 |
発行日: | 2019年06月21日 |
ISBN: | 978-4-7849-5617-3 |
版数: | 第2版 |
付録: | - |
1. SCC 院内ガイドライン
1)周術期乳癌(手術可能乳癌)
2)進行再発乳癌
2.レジメン・有害事象マネジメント
1)周術期乳癌
EC(FEC)療法
EC(FEC)+3weekly DTX療法
EC(FEC)+weekly PTX療法
TC療法
dose-dense EC-PTX療法
トラスツズマブ
PER+Tmab+DTX 療法
CMF療法
2)進行再発乳癌
進行再発乳癌 レジメン索引
アベマシクリブ+内分泌療法
エキセメスタン+エベロリムス
S-1(TS-1)
エリブリン(+トラスツズマブ)
オラパリブ
カペシタビン(+トラスツズマブ)
ゲムシタビン(+トラスツズマブ)
抗HER2療法
トラスツズマブ エムタンシン
パクリタキセル+ベバシズマブ
weeklyパクリタキセル(+トラスツズマブ)
パルボシクリブ+内分泌療法
ビノレルビン(+トラスツズマブ)
ペルツズマブ+トラスツズマブ+ドセタキセル
ラパチニブ+カペシタビン
ラパチニブ+トラスツズマブ
Column
1. 乳癌における免疫チェックポイント阻害薬の可能性
2. 内臓転移と肝転移〜リスク因子としての重みづけを考える〜
3. リスク因子としての骨転移
4. CDK4/6阻害薬,どちらを選ぶか
5. 中枢神経転移
6. 癌薬物療法と間質性肺疾患〜主に鑑別について〜
7. PER+Tmab+DTXの代替療法の可能性
8. 腫瘍崩壊(融解)症候群(TLS)
前回「静がんメソッド 乳癌編」を刊行した後, 新たなエビデンスも加わり,周術期補助療法, 再発治療共にレジメンの追加や改良を行っています。また,新規薬剤の登場により,治療の選択肢が広がっています。
常日頃,我々,乳腺グループでは,新患1例ごとにキャンサーボードで議論し,それぞれの症例に合わせて治療方針を決めていますが,その実地診療に即した内容で記述しております。日進月歩の乳癌治療の中で,エビデンスとして確立しているもの,いないもの,様々な情報がある中で,妥当性を考えながら治療を行っています。
本書が,乳癌治療に取り組んでおられる医療関係者の方々の一助になれば幸いです。文章内に稚拙な表現があるかもしれませんが,ご容赦下さい。
2019年立夏
乳腺グループ一同(文責 西村誠一郎)
皆様のお手元に「静がんメソッド 乳癌編」の第2版をようやくお届けすることができました。講演会などでお会いする方々から「外来のとき,いつも手元に置いています。」といったうれしいお言葉をたびたび頂戴し,改訂の機会を窺っておりました。そして,CDK4/6阻害薬が承認され,また,免疫チェックポイント阻害薬や多遺伝子パネル検査がいよいよ承認されようという変化の時期に,大幅な改訂をもって間に合わせることができました。
CDK4/6阻害薬の登場による治療戦略の変化,そして,間質性肺疾患のマネジメントなどに力を入れ,「ガイドラインには書いていないこと」を伝えられるよう,共著者共々,努力致しました。
皆様の日々の診療や看護にお役立て頂ければ, 筆者としてこの上ない喜びです。
渡邉純一郎