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特集:最新 抗インフルエンザ薬の作用機序と使いわけ

No.4934 (2018年11月17日発行) P.27

渡辺 彰 (東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門特任教授)

登録日: 2018-11-19

最終更新日: 2018-11-14

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監修:渡辺 彰(東北文化学園大学医療福祉学部抗感染症薬開発研究部門特任教授)

■監修のことば

わが国のインフルエンザ診療レベルはほぼ世界のトップであるが,最も多くの抗インフルエンザ薬を使用できる国でもある。多くの国はオセルタミビル(タミフル®)とせいぜいザナミビル(リレンザ®)まで,なのである。わが国で使用可能なのは,ノイラミニダーゼ阻害薬4剤〔ザナミビル,オセルタミビル,ペラミビル(ラピアクタ®),ラニナミビル(イナビル®)〕とRNAポリメラーゼ阻害薬ファビピラビル(アビガン®)の5剤であるが,2018年春,キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬のバロキサビル マルボキシル(ゾフルーザ®)が新たに加わった。本剤はインフルエンザウイルスのmRNA合成を阻害する新規の作用を有する。

本特集ではこの新規薬剤を中心に,抗インフルエンザ薬の作用機序,その種類と特徴,使いわけ,実際の治療について専門家から解説して頂く。

■目次

1 作用機序から見た抗インフルエンザ薬 ─新規薬剤バロキサビル マルボキシルを含めて
齋藤玲子(新潟大学大学院医歯学総合研究科国際保健学分野教授)

2 抗インフルエンザ薬の種類と特徴,使いわけと安全性
石田 直(大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器内科主任部長)

3 症例から考える抗インフルエンザ薬の治療
原永修作(琉球大学医学部附属病院総合臨床研修・教育センター特命准教授)
藤田次郎(琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座/第一内科教授)

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