【質問者】
太田伸男 東北医科薬科大学耳鼻咽喉科学教授
【7mm以下のワルトン管内から移行部までの唾石が適応】
唾石症,唾液腺管の異常,狭窄・拡張などの診断や治療に対して,より低侵襲で審美性の高い手術が望まれてきました。唾液腺内視鏡(sialendoscope)は,まさにそのニーズを満たす診療ツールとして応用が広まりつつあります。筆者は耳下腺唾石に関してはあまり経験がなく,顎下腺唾石に関して主に述べたいと思います。
唾液腺内視鏡はKARL STORZ社から現在までにNAHLIELI式,MARCHAL式,ERLANGEN式など多くの種類が紹介されています。顎下腺唾石に関しては当科では径1.6mmの光源,生食灌流用イリゲーションチャネル,手術器具用のワーキングチャネルが一体となったAll-in-one Miniature Endoscopeを使用しています。イリゲーションチャネルは径0.3mmでワーキングチャネルは径0.8mmであり,それ以下の把持紺子,バスケット紺子,レーザープローブを挿入することができます。
残り543文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する