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【他科への手紙】地域診療所→腫瘍内科・緩和ケア内科

No.4811 (2016年07月09日発行) P.47

北澤彰浩 (佐久総合病院診療部長 小海診療所)

登録日: 2016-07-08

最終更新日: 2017-01-23

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  • 当院、佐久総合病院佐久医療センターは、長野県東信地区で唯一の地域がん診療連携拠点病院です。そのため、東信各地から手術をはじめ化学療法・放射線治療・緩和ケアに関して多くのがん患者さんの紹介を受けています。

    特に、通院化学療法を受けられる患者さんは、平均すると1日30~40人います。通院治療センターが20床で運用していることを考えると、大変過密状態になっている状況が容易に想像できると思います。しかも、皆さんご承知の通り、化学療法を受けておられる患者さんは決して身体・精神状況が落ち着いて平穏でおられる方ばかりでなく、薬剤の副作用の影響や心の葛藤などで、むしろ身体的・精神的に不安定な方が少なくないのが現状です。
    そんな中、医師・看護師・薬剤師・臨床心理士などがチームを構築し、忙しい素振りを見せずに患者さんの身体的・精神的苦痛の訴えに対応してくれています。がん患者さんにとっては、化学療法・緩和ケアは最後の砦でもあるので、個々の患者さんに対して大変きめ細かく親切な対応を心がけてくれています。我々、紹介する側の医師にとっても大変頼りになる存在です。

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