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■NEWS 総合診療領域、「最も気になっているのは試験のあり方」―日本専門医機構・寺本理事長

No.4967 (2019年07月06日発行) P.64

登録日: 2019-06-24

最終更新日: 2019-06-24

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日本専門医機構の寺本民生理事長は24日、定例会見で総合診療領域について、「最も気になっているのは、(専門医の認定)試験のあり方だ」との問題意識を明らかにした。

総合診療専門領域には基本領域学会が存在しないため、機構内の委員会がその役割を担っている。寺本氏は「問題が山積している」と述べ、中でも認定試験の問題作成について、「初めてで参考書もない状態。理事長として最も気になっている」と強調。キャリアパス、ダブルボード、サブスペシャルティに関しても今後考えていく必要があるとした。ダブルボードの取得方法については、「(総合診療領域に応募する)人数を増やす上で重要な問題だ」として、「早くお知らせしたい」との意向を示した。

21年度シーリング案検討に向け、7月にも協議会開催

2020年度専攻医募集では、厚生労働省が算出した都道府県別診療科必要医師数・養成数に基づく新たなシーリング(採用数上限)が導入される。これを踏まえ機構は、21年度募集のシーリングの精緻化を目的として、関連学会などと協議会を立ち上げるとしていた。同日の会見で寺本氏は、7月中にも協議会を初開催する考えを表明。12月にも厚労省が2018年三師調査の結果を公表する予定であることから、協議会では調査結果に基づいた議論も行い、「来年早々に報告したい」とした。

20年度専攻医募集の開始時期について寺本氏は、「9月が目標」と改めて強調した

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