日本専門医機構の寺本民生理事長は9月24日の会見で、2020年度の専攻医登録スケジュールを明らかにした。一次募集は10月15日に開始する。
具体的なスケジュールは表の通り。
表 2019年10月15日(火)~11月15日(金) 専攻医登録(一次募集) 11月16日(土)~12月10日(火) 合否判定期間(面接・採用試験、合否判定) 12月16日(月) 採否結果通知 12月17日(火)~20年1月10日(金) 専攻医登録(二次募集) 1月11日(土)~1月31日(金) 合否判定期間(面接・採用試験、合否判定) 2月5日(水) 採否結果通知 |
二次募集で研修先が決まらない場合、2月6日~20日まで空きのあるプログラムの専攻医登録が可能。21日~29日を合否判定期間とし、3月5日に採否結果を通知するという。
機構は当初、9月の登録開始を目指していた。スタートが遅れる理由について寺本氏は、加藤勝信厚生労働相からの意見・要請を受け、シーリング(採用数上限)数が変動したことで「混乱が生じる可能性」を懸念したためと説明した。
なお、厚労相からの意見・要請は、従事要件のついた地域枠医師や自治医大卒の医師をシーリング対象外とすることなどシーリングの要件緩和を求めたもの。寺本氏は、20日に開かれた機構の理事会ですべて「承認を得られた」と明言した。
同日の会見で寺本氏は、初期臨床研修で用いられているマッチングシステムを導入することについて検討を始める考えを示した。寺本氏は、「地域医療への影響を精査しつつ、シーリングをマッチングに切り替える妥当性や可能性について検討したい」との姿勢を表明。条件が揃えば内部委員会を立ち上げたいとした。